人間は進歩しているのか

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人間は進歩しているのだろうかと考える時、まず思い浮かぶのが古代ギリシャです。
今から2500年ほど前の古代ギリシャでは、ソクラテス、プラトン、アリストテレスなどの哲学者や、アルキメデス、ユークリッドなどの科学者、ホメロス、アイスキュロス、ソフォクレスなどの文学者が次々と現れました。

ソクラテスと弟子のプラトンは、この世とあの世の真実をほとんど知っていました。歴史上、最高の哲学者です。
ギリシャ悲劇の傑作、ソフォクレスの「オイディプス」を電車の中で読み始め、あまりの面白さに、電車を降りて歩きながら読んだことを思い出します。古代ギリシャでは地球が丸いことがわかっており、地球の外周も概略で計算していました。

2500年前の世界を見ると、仏陀や孔子、老子他、多くの心の指導者が現れており、 2000年前にはキリストが誕生しています。
この時代に世界で多くの精神的指導者が現れたことを、哲学者のヤスパースは、「軸の時代」と名づけました。人類の心の軸です。

なぜ2500年前に、これほど多くの精神的指導者が出たのかはわかりませんが、これらの偉大な人たちを想起すると、人類は進歩していないのではないかとの思いを強くします。

ところで、プラトンが著書「ティマイオス」「クリティアス」の中で、賢者ソロンがエジプトの神官から聞いた話しだとしてアトランティスのことを述べています。
今から12000年前、現在の科学より遥かに進んだ技術を有していたアトランティス大陸が 一夜にして海中に没したと言われています。

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アトランティスは物質文明の中で心を失い、神の怒りをかって滅んだと言われ、滅亡を事前に察知した人達がエジプトやマヤに逃れ、ピラミッドを築いたと言われます。
アトランティスの存在については証拠がなく、フィクションだとする説がありますが、スフィンクスには水の浸食跡があり、それが可能だったのは12000年前のことであり、このことを裏付けているのかも知れません。
ヨーロッパ種のウナギの産卵場所が、かってのアトランティス大陸があった場所ではないかという説もあります。

話は変わりますが、ウナギの稚魚であるシラスが激減し、昨年はkg200万円以上していました。一方、ヨーロッパ種のウナギの稚魚は、kg10万余りと格安です。

あるウナギ漁業協同組合の役員に、なぜヨーロッパ種のウナギのシラスを輸入しないのかと聞いたところ、ヨーロッパ種はジャポニカ種に比べて病気に弱く、多量の薬剤を使わなければ養殖できないからだそうです。
しかし日本の薬剤使用基準では養殖できないヨーロッパ種が、中国などで大量の薬剤を与えられて養殖され、日本に入ってきています。ばかげた話です。
これだけ日本のシラスが高騰しているのですから、ヨーロッパ種が使えるように法律を改正すべきです。中国産を輸入するより、はるかにはるかに(お好みではるかにを追加してください)安全です。

話が逸れましたが、知識や技術は蓄積でき、伝承が可能です。しかし人間は年を取って経験を重ね、ようやく人生の機微や法則を理解し始めた頃にこの世を去ります。
人生が1回きりで輪廻転生しないのであれば、人間はいつもゼロから人生を始めなければならず、何万年経っても進歩しないはずです。

神はそのような効率の悪い仕組みは作られなかったようです。
魂を向上さす、もっとも合理的な仕組みが輪廻転生です。
人間の魂の中には、これまでの輪廻転生のすべての記憶が蓄積されています。般若心経の、「般若波羅蜜多―パニャパラミタ」とは、「内在された偉大な叡智」という意味ですが、これは過去世で学んだことのすべてが、魂に内在されていることを意味します。

王羲之~3


しかし人間は、過去世の記憶を忘れて生まれてきます。
過去世の記憶は潜在意識の中に蓄積されていますが、もし過去世をすべて覚えていたら、過去世で自分を殺した人間や、自分を苦しめた人間に対して復讐心が生まれ、憎しみの連鎖が止まることはありません。

人間は表面意識が真っ白な状態で生まれて来ます。それはイエスキリストも我々も同じ条件です。その後の教育や躾や努力によって魂を磨いて行きますが、魂を磨くためには苦労と言う砥石が必要です。自分の置かれた困難を肯定し、何かを学んだ時、人はその苦労から卒業し、次のステップに向かうようです。
言うまでもなく、人間は金や地位や名誉をあの世に持って帰ることはできません。
持って帰ることができるのは学んだことだけです。

この世で一番重要な事が教育であることは、孔子や孟子を生んだ中国が唯物論教育の結果、平気で人をだまし、略奪するエゴの塊になっていることを見ればわかります。
人の表面意識は白紙であるがゆえに、教育によって貪欲な人間にも、人に奉仕する人間にもなります。

日本を変えるには経済の復興だけでなく、日本と言う国を否定し、国を思う心を否定した戦後教育を正し、正直で親切で信義を重んじ、親孝行や友情や長幼の序を大切にした昔の教育に戻すことが第一であると考えます。





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コメント

ありがとうございました

藤井美菜さん
コメントありがとうございます。

仏教を専攻されていたんですね。
私自身はたいして仏教を勉強したわけではなく、どの宗派にも属していません。
しかし仏教であれキリスト教であれ、真理は理性によって理解できると考えており、
理性で理解できないものは、信じるべきではないと思っています。

パニャーパラミタは、内在された仏性(神性)であり、仏知(偉大なる叡智)です。
仏性には仏知が含まれているので、美菜さんの言われていることと違いはありません。

道元は、「人々皆仏性の器なり」と述べていますね。
では仏性(神性)はどこにあるのでしょうか。
もし大脳の中であれば、脳の発達している人とそうでない人では、仏性に違いがあることになります。
仏性、仏知は魂の中にあり、意識も魂の働きであると考えます。

魂の表面意識と潜在意識の壁を、反省によって取り除くのが悟りではないでしょうか。
座禅や肉体行で悟った人間がいないのも、この仕組みによります。
表面意識の汚れを取り払ったとき、潜在意識に内在されている、過去世で学んだすべてを思い出すことができるようです。
華厳経十地品 第4章に出てくる、
「彼はいろいろな名前を記憶する。一生を記憶し、数百年、数千年を記憶し・・」とあるのはこのことでしょう。
私は仏教学を学んでいないので、多分美菜さんの理解と異なる点がたくさんあると思います。
またご指摘ください。
ありがとうございました。

非公開コメにしたかった。

おっしゃるように、人間は進歩していないと私も感じます。
大学が仏教学専攻でしたので、「般若心経」の解釈についてだけ申し上げさせてください。
せん越ながら、仏教における「内在する智慧」は過去世に積み重ねられる経験や功徳のことを指しておりません。人間が誰でも本来持っている「仏性」(仏に成る本性)のことです。
仏教用語の解釈は、それぞれの宗派によって分かれる場合もありますが、「パーニャ」の本意について食い違うことはありません。
訂正を求めているわけではないので、あしからず。
いっぽう、私自身のブログは「おふざけ」ですから、もしご気分を害されたようでしたら、このコメントごと削除してください。突然おじゃまして失礼いたしました。

Re: タイトルなし

patapataokanさん

病気に弱いヨーロッパ種のウナギを、日本で養殖できるようにすべきですが、そのことをマスコミが報じたことがなく、一般の人は知らないと思います。
私も3年前にウナギの養殖組合で、なぜヨーロッパ種を使わないのかと質問して、初めてその理由を聞きました。

中国は本当にひどい国ですね。
これほどめちゃくちゃな国で作る食べ物を口にすることは、自殺行為です。
共産党の幹部は、特別に無農薬で作った農産物を食べています。
ひどい話ですが、栽培している人間から聞いたので間違いありません。

下村文科大臣が、教育審議会から日教組の委員を追い出し、桜井よしこさんを入れたようです。
日教組がなくならない限り、教育の再生は難しいと思いますが、安倍政権になって少しずつ変わってきました。
参院選が日本復活の鍵だと思います。

Re: タイトルなし

タヌ子さん

アトランティック・オーシャンは、まさしくアトランティスがあった場所だと思います。
わずか12000年前の出来事も、水の中に沈めば歴史から消えてしまいますが、プラトンが書き残したものなら、フィクションと片付けることはできないのではないかと思います。

ヨーロッパ種のシラスの多くがフランス産でしたが、それほど減ったとは知りませんでした。
うなぎが絶滅危惧種になる日が来るのかも知れませんね。

ヨーロッパ種のうなぎの産卵場所が、サルガッソー海であることが判明しています。
日本のうなぎはマリアナ海域ですが、これはムー大陸との関わりかも知れません。
これからウナギを食べるときは、しっかり味わって感謝しなければいけないですね。

アトランティスの話は子供の頃に聞き
とても面白いなと思ったのを覚えています。

元々4大陸も一つだったのでそのことを言ってるのではないかと言う
説もあるようですが本当はどうなのか興味深いです。

ウナギにヨーロッパ種があるなんて知りませんでした。

またいくら値段が安くても中国産のは買いませんが
そんなに薬剤が使われてるとは恐ろしいことです。

毎年減り続けるウナギの保護のためにも
ヨーロッパ種を使うことを考えないと
いけないと思います。

教育、特に偏った考えの日教組の先生方、
子供に対する影響力は計り知れないものがあるので
ちゃんと正しい教育をしてもらいたいものです。

謎のアトランティス大陸、いつかその謎を解明できる日が来るかも知れません。
中国が海に沈む事はなさそうですが、このままやりたい放題の自然虐待が続いたら、いつか国全体が砂漠になってしまうかも知れません。
日本もモンスターペアレンツのせいで、教育の場で、きちんとした『躾』もできず、勿論家庭では躾どころか、小さな王様、お姫様で我儘放題。
この先、どんどん人の痛みが分からない人間が増えて行きそうで怖いです。

以前はスペインやフランスの大西洋側で料理に使われていた鰻の稚魚も、乱獲で天然物は殆どとれなくなり、スペインでは白身魚と小麦粉で作られた、偽物稚魚の瓶詰が売られています。
ヨーロッパ種の方が病気に弱いのなら、こちらの方が日本種よりも先に姿を消す可能性もありますね。
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