侠客の素養

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「古文真宝後集」 京都大学所蔵

不要ペット回収車」全面廃止の署名運動です。 匿名やニックネームでも署名出来ます。
動物の命は不要物ではありません。人間として許されないことです。
是非、署名にご協力下さい。

この署名活動をsumirekoさんのブログで知りました。皆様のブログでもこの活動を広めて頂きたく、お願い致します。 http://www.shomei.tv/project-345.html


早稲田大学の初代図書館長であった市島春城は、東京大学を中退後、24歳で故郷新潟で新聞社を創刊した。血気盛んな春城は、まもなく官吏侮辱罪で長野監獄に投獄されることとなった。

明治初年の大学中退は今では考えられないほど尊敬されており、春城は監獄内でも一目おかれ、囚人相手に法律を講じ、書を書いていた。
そこに信州きっての大親分である早川富五郎が入獄してきた。この男が春城に学問を教えてほしいと申し入れてきたため、春城は「古文真宝後集」を講じたが、この大親分はすでに大抵の漢籍を一人で読めるだけの素養があったと言う。

信州一の大親分だけあって、獄内にも多くの子分がいた。彼らは親分の師である市島春城を敬い、手厚くもてなしていたが、根底には学問に対する敬意があった。春城の出獄の日が近づいてきた時、富五郎と子分十数名は菓子や茶を買い、春城のために送別の宴を開き、大いに語り別れを惜しんだと言う。

その十数年後、進歩党の代議士となっていた春城が大隈重信邸に招かれた折、右目の下に紫斑がある男を紹介された。早川富五郎であった。
彼は国家について思うところがあり、大隈重信の進歩党に協力することになったのだ。(丸谷才一さんのエッセイより)

このエピソードから、明治の時には、たとえ侠客であっても学問の素養があり、国家を思う強い気持ちがあったこと、大学を中退した24歳の春城が、すでに自在に漢籍を講じていたことが分かる。

幕末、明治の頃、早川富五郎のような侠客がたくさんいた。

四国には高杉晋作が登場する小説によく出てくる、日柳燕石(くさなぎえんせき)という有名な侠客の漢詩人がいた。彼は幼い頃から儒学を学び、14歳までに四書五経を学び終えていた。(ここにも「6歳児が書いたお別れの言葉」に見られる優れた教育制度の成果をみることができる) 
彼は人侠心が強く1000人以上の博徒を束ねる大親分となった。国を思う心が強く、吉田松陰、木戸孝允、西郷隆盛などと交友し、彼らのために尽くしていたが、高杉晋作をかくまった罪により投獄された。

清水の次郎長は勝海舟から信頼され、勝から西郷への密書の護衛をしており、江戸城無血開城に関わっている。次郎長は居間に西郷隆盛、榎本武揚、山岡鉄舟、ナポレオン、ワシントンなどの肖像を掲げていたが、同業で誰が偉いかたずねられると「新門辰五郎だよ、あれくらいの人物はちょっといない」と答えている。
新門辰五郎は子分3000人を数え、町火消しを束ねる侠客だったが、勝海舟と交友があり、江戸城無血開城の後、徳川慶喜を守り静岡へ同行している。

寺子屋や私塾の教育は維新の志士たちに留まらず、社会の暗部にまで届き、日本を照らしていた。
今、日本の教育は良い学校に入り、良い会社に入り、豊かな生活を送るための道具になってしまい、人間性を育てる教育の目的を失ってしまった。

無論、過去の教育がすべて優れていた訳ではなく、教材を漢籍に頼っていたことや、科学的知識の欠如は時代の限界だった。しかし、教育の目的は時代や国を超えて変わらない。

日本人が作り上げ、失ってしまった素晴らしい教育を取り戻すことにより、日本は再び生まれ変わることができるはずだ。


参考:「日柳燕石
新門辰五郎
清水次郎長


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コメント

本当にすみません。ようやく、リンクが戻せました。分からない事ばかりです。
侠客、、、現在はいるのやら、、、。
仕事の関係で、取材はしたことがありますが。
頭山満など評価は色々ではありますが、スケールの点で、好きな侠の一人です。
では、また。

人と人

動力、エネルギーの蔓延しない時代であるからこそ、人と人との強いつながりがリアルに見える角度があった、それらが教えの資本(もとで)であることは勿論、その感覚に今を重ね且つ現代にふさわしい「原点=核」を見出さなければならない、と強く感じております。
素晴らしい記事を拝見させて頂きましたことで、当時の息吹の想像へと結ぶことができ、「経済と心は『教育』により繋がれ、歴史が未来の教科書となり創造から成果が産出される」と、よもやありきたりかもしれませんが、たった今自分なりに確信することができました。誠に感謝いたしております。有難う御座いました。
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