6歳児の書いたお別れの言葉ー丹養塾幼稚園

小さな人生論〈2〉「致知」の言葉小さな人生論〈2〉「致知」の言葉
(2005/10)
藤尾 秀昭

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 致知出版社刊行の藤尾秀昭著「小さな人生論2」のなかに、ある幼稚園の園長先生が亡くなった際、6歳の女の子が書いたお別れの言葉が紹介されています。
とても6歳児が書いた文章とは思えないほどしっかりした内容に心を打たれます。

『お別れの言葉
園長先生、歩未の声が聞こえますか。2歳10ヶ月の時、丹養塾幼稚園に入園してから、漢字、算盤(そろばん)、諺、俳句、花園文庫、伝記、少年日本史朗誦選集など、園長先生には沢山の事を教えて頂きました。

毎日一生懸命勉強して南宋の文天(ぶんてん)祥(しょう)の正氣(せいきの)歌(うた)を暗誦できるようになった時も、算盤の大会でトロフィーを貰って来た時も、園長先生はとても喜んで褒めて下さいました。

それから園長先生は色々なところに連れて行って下さいました。北海道巡歴研修でクラーク博士の像の前で「青年と大志」を朗読した事、青森文字色駅のデパートの軒先で野宿をした事、北陸巡歴研修で、永平寺で座禅をした事、橋本左内の銅像の前で啓発録(けいはつろく)を読んだ事、沢山の楽しい思い出があります。

他にも、親子教室甲山の遠足、運動会、お餅つき、立志集、卒園式、小音楽会、桃太郎の劇など園長先生に教えて頂いた素晴らしい思い出が沢山出来ました。

これから園長先生は天国へ行って、私達の事を見守っていてください。

私達は、園長先生に教えて頂いた事をいつまでも忘れず深くさぐって強く引き出す人になります。天から受けたものを天にむくいる人になります。そして、この世に役立つ人になります。園長先生、ありがとうございました。 

平成15年11月23日 園児代表 吉田歩未』




「私達は、園長先生に教えて頂いた事をいつまでも忘れず、深くさぐって強く引き出す人になります。天から受けたものを天にむくいる人になります。そして、この世に役立つ人になります。園長先生、ありがとうございました。」

こんな表現が6歳児にできるのです。園長先生の教育のすばらしさに心を打たれます。
親や先生が引き出せば、子どもの能力には限りがないのです。

橋本左内が啓発録を書いたのは14歳の時でした。人に見せる為ではなく、自分を戒め、向上さすための自戒録として書かれています。
昔、12歳から15歳位の間に元服式を行い、大人として自立する覚悟を決めましたが、20歳の成人式が何の意味も持たない現在と比べて、かっての日本人の素晴らしさを痛感する文章です。

つづく




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