韓国メディアが分析する日本の基礎科学の成功

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日本人のノーベル賞受賞者が4名もいたことについて、優秀な韓国人がなぜ金大中の平和賞以外、ノーベル賞を取れないのかと、悔しさとうらやましさを隠さない韓国メディアがありました。

その中で、韓国人がノーベル賞を取れない理由を冷静に分析した記事がありました。 言葉と創造性について、日本の国語教育を考える参考にもなる分析ですのでご紹介します。



「日本の基礎科学がどうして強いのかについては様々な理由があるが、私が見るに、日本語で学問をするという点も大きいようだ。
基礎科学、特に物理学のような分野は物質界の作動原理を研究するものであるから、どの分野よりも深みがあり独創的な思考が重要だ。深みがあり独創的な思考をするためには、たくさん思考せねばならない。

そのためには基本的な概念を早くからきちんと身に付けねばならない。南部教授は小学校のときに理科の時間に感じた興味が彼を科学者に導いたという。
基本概念はどうすればきちんと身につくか。 理解しやすい言語で科学を説明することから始まるはずだ。

日本は初等・中等過程はもちろん、大学でも日本語で科学を教える。そのため、西洋で発達した科学を日本語に訳すのを当然の基礎過程だと考えている。

漢字文化圏である東洋4国があまねく使っている「科学」「化学」「物理学」などの用語自体が、アルファベット圏言語を自国語で把握しようとした日本の知識人たちによる翻訳の所産だ。「素粒子」「陽子」「電子」などの用語も、すべて日本人が作ったものだ。

そのおかげで、日本人にとって世界的水準で思考するということは世界で一番深く思考するということであり、英語で思考するということではなくなった。これは外国語が苦手といわれる日本人たちが基礎科学分野でノーベル賞を多く取っていることや、益川と小林の研究が日本の大学から誕生したことにもよく現われている。

一方我が国は、小学校・中学高校過程では科学の基本概念をきちんと把握する教育をしないで、大学に入ると突然英語で科学を教える。

名門大学であればあるほど、理学部・工学部・医学部の物理・化学・生理学などの基礎分野に英語教材が使われる。内容理解だけでも不足な時間に外国語の負担まで重なっては、韓国語で学ぶ場合に比べると半分も学べない。韓国の基礎科学は外国に留学に行くことを初めから想定して教えているわけだ。 」



日本で幼児や小学校低学年から英語を教える親が増えています。このことについて数学者の藤原正彦さんが、言葉は手段に過ぎず、語る内容が無ければ無意味であること、その内容は国語教育によるしかない、と国語教育の重要性を訴えています。

<小さい時からの英語教育がネイティブの英語を身につける一番効果的な方法である>、との意見に対しては、「その意見も正しい、しかし正しいことは沢山ある、その優先順位を考えなければならない」と述べ、子供の時にきちんと母国語の教育をすることが考えること、感じることすべての基礎になると言われています。

藤原正彦さんはアメリカの大学で数学を教えていました。「若き数学者のアメリカ」や「日本人の品格」など、たくさんのエッセイがありますが、その思考能力や洞察力は、作家の新田次郎を父に、藤原ていを母に持ち、両親から豊かな国語教育や情操教育を受けたことにあります。

考えること、感じること、創造することなど、すべての根底に言葉があります。
空気が読めないことを「KY」と言ったり、不快なことをすべて「むかつく」と表現する日本人は、やがて英語はしゃべれても、独創性を失い、感受性を失って、ノーベル賞どころか、あらゆる創造力から無縁の国民になるかも知れません。

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