日本の未来と新成人

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四書五経の「中庸」に、次のような文章があります。
「国家将にに興らんとするや、必ず禎祥(ていしょう)あり、国家将に亡びんとするや、必ず妖孽(ようげつ)あり』
~国が興隆するときは、必ずめでたい兆しがあり、滅亡するときは必ず災いの兆しがある。

致知出版社の「小さな人生論」藤尾秀昭著では、次のように説明しています。

 “『大漢和辞典』の編纂などにより、文化勲章を受けた中国哲学者諸橋轍次博士の解説によると、幸福の兆しとは青年の意気が上がり、人情が厚くなることだという。災いの兆しとは、官吏が堕落したり、邪教がはびこったりすることを指すという。
これもまた、いまの日本の現実を鋭く指摘しているようで、慄然とならざるをえない。”

日本に滅亡の兆しが現れて久しくなりますが、確かにその兆し通り、日本は滅亡の道を歩んできました。
拝金主義、利己主義、刹那的快楽主義、自らの国をさげすみ否定する自虐史観などという滅亡の兆しは、およそ日本人には無縁なものでしたが、戦後の日本弱体化計画は、巧妙に、見事に目的を達成しました。

その一方、青年の意気が上がり、人情が厚くなるというめでたい兆しは、災いの兆しに反比例して日本から消えて行きました。
ところが先日の成人式のアンケートによると、77%の新成人が、自分達が日本を変えると答えています。
これは久しく見なかった、めでたい兆しではないでしょうか。

バブル以降、失われた20年と言われますが、新成人たちは日本の苦難の中で育ってきました。
家貧しくて孝子顕る(あらわる)、そんな言葉を思い出します。
自分たちが国を変えて行こうという若者が現れたのは、高度成長後、多分初めてのことではないかと思います。

ネット通して日本の戦争と戦後の真実を知り、素晴らしい日本を蘇らせたいと考えるに至った若者たちも、少なくないと思います。
また、東日本大震災という不幸が、助け合い思いやる、日本人の優しい心を蘇らせました。

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先の「小さな人生論」の続きに、松下幸之助の言葉が紹介されています。
『あるとき、経営の神様松下幸之助は若者から、「国の政治と会社の経営は同じものか」と問われ、「同じだ」と答え、「業種を問わず、会社経営に成功する三つの条件がある」と続けます。

一つは絶対条件で、経理理念を確立すること。これができれば経営は50%は成功したようなものである。
二つは必要条件で、1人ひとりの能力を最大限に生かす環境を作ること。
三つは付帯条件で、戦略戦術を駆使すること。これを満たせば経営は100%成功する。』

いま日本と言う国の経営を担っている民主党は、絶対条件である国家観や綱領を持たず、羅針盤のない船のような政治を続けています。
松下政経塾出身の首相や政治家たちは、松下幸之助の言葉を何と思っているのでしょうか。

哲学や理念がない政治家、国を愛する心さえ持たない政治家に、何も期待することはできません。
せめて日本人の心にようやく現れてきた復活の兆しを、彼ら政治家が潰さないことを願うばかりです。
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コメント

Re: タイトルなし

ガラシャさん

お父さんの致知の記事を拝見しました。
このようなお父さんの教育によって、ガラシャさんが生まれたのですね。

海洋学園の卒業生が、将来日本を担う人材になると確信しましたが、その人間教育をお父さんに託した、JRの葛西社長の炯眼にも敬服しました。

私が拙いブログを書き始めて一番うれしかったことは、私の記事によってガラシャさんが致知出版社に入られた
ことです。
森信三先生が、致知の読者が10万人を超えれば日本が変わるだろうと言われましたが、日本の希望とも言える致知が、一人でも多くの日本人に読まれるよう願っています。

これからもよろしくお願いします。

2012/01/19 (Thu) 12:48 | パック #- | URL | 編集

今日も素晴らしい日記拝読させていただきました。
『小さな人生論』のリンクをありがとうございます。
良い兆しと悪い兆し、日本は最近本当に悪い兆しが多い中
こういった若い方々の意識に希望が見えてきたことはとても嬉しいです。
自分にできることは限られてはいますが
社会や日本に少しでもお役に立てるように行動をしていきたいです。
余談ですが恐れ多くも今月の『致知』2月号の随想に自分の父が載りました。(2番目の記事)
パックさんにお目通しいただけたら嬉しいです。

2012/01/18 (Wed) 23:28 | ガラシャ #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

patapataokanさん

最近思うことですが、悲劇的に始まった第一楽章が、第二、第三楽章と続き、第四楽章で感動的に終わるのであれば、悲劇的な第一楽章は重要な意味があったことになります。

今回の東日本大震災の悲劇が意味を持つためには、それを乗り越えて、日本と日本人の復活を遂げなければならないと思います。

多くの若者がボランティアに参加しました。
被災地の惨状を見るにつけ、自分たちの日常がどれだけ恵まれているか、気づいたはずです。
その体験は、日本を復活させる力になるはずです。

若者には未来があり、日本の未来に光が見えてきました。
うれしいことですね。

2012/01/18 (Wed) 22:23 | パック #- | URL | 編集

ノアの箱舟に例えるのはどうかと思いますが
今回の震災はまさにそんな感じがしました。

東北がそんな地に選ばれたのは神がいるのなら
何か意図があってのことではないでしょうか。

我慢強いことで有名なこの地から
タヌ子さんがおっしゃるように
今回の震災にあった若者の中から
きっと将来の日本を背負うような人物が出てくるのでは
ないかと期待しています。

2012/01/18 (Wed) 20:58 | patapataokan #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

タヌ子さん

日本が豊かになってから生まれ育った若者たちが日本の主流になった時は、今よりも軟弱な日本人になると思っていましたので、今回のアンケートは予想外でした。

自分でブログを始める前は、ネットを見ることがほとんどなく、現在の若者たちが何を考えているのかわからなかったのですが、ネットを通して、戦後のある時代に生きた人達より、現在の若者たちの方が、余程日本人の資質を備えていることがわかりました。

他の国で大災害が起きると、犯罪や社会不安が起きるものですが、東日本大震災は日本人の高い精神性を証明し、団結力を高めました。

タヌ子さんが言われるように、10年位経った時に答えがわかるかも知れません。
そう信じたいと思います。

2012/01/18 (Wed) 14:31 | パック #- | URL | 編集

日本の若者はやる気がなくて、これからの日本はどんどん崩壊していくばかりだと思っていましたが、東日本大震災で多くの若者がボランティアとして活動し、助け合う姿をテレビで見て、まだまだ日本は大丈夫だと感じました。
震災直後の政府の迷走ぶりに、今までは心配事もなく、のほほんとしていた若者達も、こんな人達に自分の国を任せていられないと感じるようになったのでしょう。
東日本大震災はだらけきった日本への大きな鞭の一振りだったのかもしれません。
震災をきっかけに土台が大きく崩れてそのまま沈没してしまうのか、若者たちが緩みきった土台の周囲を土で固めて、新たな国作りを目指すのか。
答えは10年後ぐらいにわかると思いますが、失った多くの尊い命を忘れないためにも、後者だと信じたいですね。

2012/01/18 (Wed) 09:01 | タヌ子 #- | URL | 編集

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