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魂の輝き

急激に老化が進む、リポジストロフィーという難病に苦しむ、イギリスの少女がテレビで紹介されていました。
ザラという13歳の少女で、顔には深いシワが刻まれていて50~60歳に見えます。
まわりの子供たちからイジメを受けるだけでなく、実の父親からも化け物とののしられ、母親はザラを連れて離婚しました。

zara-hartshorn.jpg

大変なハンディを背負った人生ですが、この少女を見ながらある女性を思いだしていました。
その女性は20歳代で身長は145cm位、両腕がありません。

始めて見たのは銀行のATMでした。
長袖を着ていたので普通の女性に見えたのが、ATMを足で操作し始めて両腕が無いことに気づきました。手伝おうとしましたが、「大丈夫です」と断られました。自分で出来ることは自分でやると決めているのでしょう。

この両腕が無い女性が、老化が進む少女を見たら何と思うでしょうか。
トイレ、風呂、炊事、洗濯、買い物、生活すべての不便を考えれば、13歳で60過ぎの容貌であっても、両腕が無いより余程幸せだと思うのではないでしょうか。

不幸の原因は限りなくあり、その一つ一つが本人にとっては深刻な問題です。たとえ自分よりもっと不幸な人間がいたとしても、自分の不幸が軽くなるわけではありません。

幸不幸の絶対的・物理的基準はなく、人から見れば幸せと思える状況の中にいても、人生に絶望している人もいます。

2年前の世界金融危機の時、世界中で多くの富豪が自殺しました。アメリカでは、総資産92億ドル(7820億円 85円/ドル)の大富豪が、株の失敗で自殺しています。
いくら投機に失敗しても、数億か数10億、あるいは数百億の資産は残っていたことでしょうが、失ったものを後悔すれば、今自分が持っているものは無に等しく感じられます。

猛暑の原因」でご紹介しました、エリザベス・キューブラー・ロスは、あの世に帰って聞かれるのは、「人のために何をしたか」だと言っています。

富や地位や名声を得た人生であっても、自分のためだけに生きた人生に価値はありません。人のために何をしたかが、この世に生を得た意味と言えるでしょう。
自分自身、今あの世に帰ったとして、この問いに答えることができません。

ヘレンケラー、以前の記事でご紹介した中村久子さん、「五体不満足」の乙武さん、このような大きなハンディキャップを乗り越えた人が示してくれたことは、どんな状況の中にも絶望はなく、魂を輝かせることができるということでした。

私達は健康な肉体と、住む場所と、日々の食べ物を与えられて生きています。
ATMで見かけた両腕の無い女性、老化が進む少女、あるいは中村久子さんや乙武さんのような厳しいハンディを背負っているわけではないのに、不平不満、愚痴、悪口を言い、与えられているものに気づかず生きています。

ニック・ブイヂチさんという、生まれつき両腕両足が無い方がいます。
「神は僕に偉大な使命を与えてくださった」、「僕は幸せです」と語る彼の表情には、自分の境遇を100%受け入れ、それを感謝できる人間だけが持つ、愛と明るさが溢れています。




ニック・ブイヂチさん




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コメント

Re: No title

Yumiさん

バングラデシュやアフガンなど、内戦があったところでは地雷によって手足を失った人が沢山いますね。
そのような所では国は面倒を見てくれないので、自分でたくましく生きる他ないのでしょう。

絶望さえ許されないほど厳しい世界に生きている人たちと対極にあるのが日本人であり、無論、比較にならないほど幸せです。

しかし、バングラデシュなどの実情を知らなければ、豊かな日本と言う国で暮らすことのできる有難さを実感することはできません。
若い人たちには、海外の有名観光地だけでなく、貧しい国で必死に生きている人たちの姿を是非見てほしいですね。

喉の痛みと咳は、少しやわらいできたようですね。
レッスンが無い時は、花の面倒を見ながら、ゆっくり休養を取ってください。

2010/09/22 (Wed) 22:31 | パック #- | URL | 編集
No title

ニック.ブイヂチさん知ってました。
テレビで見てたのかしら。。。。
この方の境遇って一目瞭然ですものね、
それなのにこんなに笑顔で生きてるなんてとその強さにびっくりしてました。
オトタケさんもそうですが、本当に頭が下がりますね。
バングラデシュでも戦争の後遺症で足がなくなったり手がない方をよく道で見かけてました。。。でも落ち込んだり暗い顔してないんですよね。目をギラギラ輝かせてたくましく力強く生きてました。。。食べるものだって限られているでしょうに。。。暮らすところもママならない状態なのでしょうに。。。。それに比べて食べ物もすむところも仕事もあるのに自殺してしまう日本人が多くなってきたことに慣れていたので人間はもろくはかないものだと思っていたのですが、本当はこんなに強くてたくましいものなのだと知りました。
私がニックさんたちのような境遇で同じようにポジティブに生きられるだけの心の強さがあるかは疑問ですが、
せめて自分の置かれたマイナスな境遇だけ見て生きていくようなことはやめようと、もっとポジティブに人生をみて生きていこうって思っていたのですが、、、
またちょっとそれを思いなおすことが出来たようです(^^)ありがとうございました♪
そして私のほうへのお気遣いもありがとうございました。

2010/09/22 (Wed) 21:21 | Yumi #- | URL | 編集
Re: No title

アラレさん

アラレさんが、自律神経失調症で苦しんでおられたことは承知していましたが、思うように体が動かない状態にあったとは知りませんでした。
元気になられて何よりです。

精神的であれ肉体的であれ、人がどんなに苦しんでも、その苦しさを自分の痛みにすることはできません。
特に心の痛みや悩みには鈍感で、何かあったときに、そんなに悩んでいたのかと驚くことがあります。
同情や思いやりは、その痛み、苦しみを共有するための、愛の仕組みだろうと思います。

『致知』 のご購読有難うございました。致知出版社に成り代わって感謝致します。
お姉ちゃんの写真は出てきませんが、昔のお姉ちゃんの写真は出てきますよ。
アラレさんなら、きっと満足してもらえると思います。
有難うございました。

2010/09/19 (Sun) 15:33 | パック #- | URL | 編集
No title

あるいは、パックさんもご存知かもしれませんが、
昨年暮れから今年初めにかけて、
自律神経失調症だったころ、
怪我ひとつしていないのに、
思うように動かない身体がうらめしくなり、
心ならずも、五体満足が悔しいなどと愚痴をこぼしたりしました。
むろん、その程度の性根の人間なので、
実際に、肉体に障害があれば、
それがほんの小さな障害でも、
無気力な人生を送ることでしょう。

今回の記事の中の方たちと比べると、
我ながら情けない限りです。

それから、パックさんお勧めの『致知』
注文しました。
まだ、届いていませんが取り敢えず1年間購読してみようと思います。
文字だけで、お姉ちゃんの写真の無い本を
どこまで読むことが出来るか、
ご期待下さい。

2010/09/19 (Sun) 11:11 | アラレ #- | URL | 編集
Re: No title

タヌ子さん

「サリドマイドで両手、両足が短く、更に筋委縮症の症状が日々悪化しているロッククライマー」とは信じられない話です。
若い頃、山登りが好きでロッククライミングのまね事をしたことがありますが、半端な筋力と精神力では出来ないことでした。
筋委縮症の症状が悪化する中で登り続けるとは、尋常でない精神力ですね。

ハンディがあるから、何でも自分でやるように努力しているのでしょうが、自分に甘えを許さない生き方は、健常者ほど出来ていないことです。
自分のハンディを乗り越えて、更に自分自身を高みに押し上げる、立派な生き方です。

人生とは山のようなもので、登らなければ決して目標に近づけない、言い訳は自分にハンディを課し、目標から遠ざけるものでだと言うことがわかります。
ありがとうございました。

2010/09/18 (Sat) 08:10 | パック #- | URL | 編集
No title

障害を持って生まれた人々は、ある意味、神から選ばれた存在だと思っていました。
彼らは強い精神力を持っているから、どんな状況でも明るく生き抜いていける。
だから神様がその試練を与えたのだと。
でも、逆なのですよね。
障害があるいからこそ、それを乗り越えるために強くなり、神様に近づき、障害を持って生まれたことすら神に感謝できるようになるのですね。
昨年、サリドマイドで両手、両足が短く、更に筋委縮症の症状が日々悪化しているロッククライマーのアテンドを夫から頼まれ、半日付き合ったことがあるのですが、結局運転が苦手な私の代わりに彼が運転、人に物を訊ねるのが苦手な私の代わりに彼が決して得意ではない英語で道を聞く…
結局半日アテンドされていたのは私でした(汗)
それでも彼は呆れもせず、当たり前のようにすべて自分の力で解決していくのです。
そして最後に『半日一緒に過ごしてくれてありがとう!』と何もしてあげられなかった私に、明るく礼を言って次の目的地に旅立ちました。
その日、私はどれほど落ち込んだことか…
きっと今も彼はどこかの崖を一生懸命登っていることでしょう。
人に勇気を与えること。
それは決して障害を持っている人だけの特権ではなく、いわゆる五体満足の人々にもできることなのですよね。
私はとても人に勇気を与える存在にはなれないけれど、与えられた勇気だけは無駄にせず、大事に育てて、少しずつ苦手を克服して行きたいと思っています。

2010/09/18 (Sat) 01:49 | タヌ子 #- | URL | 編集
Re: お返事にまたコメント返しです。

ひふみさん

明るく元気で前向きな今のひふみさんの生活を見て、そんな時期があったとは想像できませんが、癒しの島の沖縄にも影の部分があるので、ひふみさんの感受性がそれを受け入れることができなかったのかもしれませんね。

感謝の気持ちを毎日持つことで回復したというのは、心の仕組みを知る意味で参考になります。
そのことを、これまでエッセイに書かれたことがありますか。
もし書かれていなかったら、是非書いてください。

ひふみさんのテディ・ベアでみんなが癒されるのも、きっとその経験があってのことでしょうね。

2010/09/17 (Fri) 23:32 | パック #- | URL | 編集
お返事にまたコメント返しです。

コメントのお返事どうもありがとうございます(^^)

>人間はどんなに恵まれていても、不平不満を探す習性があるようです。 感謝を探すことができれば、人生はまったく違うものになるでしょうね。

この言葉に100%共感です!私は、感謝の気持ちを毎日持つことで、回復したと言っても、言い過ぎではないと思います。

ちなみにパニック障害になったのは、沖縄に引っ越してからすぐでした。癒しの島でパニックになるなんて、おかしな人でしょう?(笑)

2010/09/17 (Fri) 22:27 | Hifumi #0TlNs/vs | URL | 編集
Re: No title

ひふみさん

ひふみさんがパニック障害であったなんて驚きました。
多分、アメリカで暮らし始めてからの事だったのでしょうが、今の前向きで明るいひふみさんからは想像できないことです。
しかしそのことを乗り越えたから、今のひふみさんの人間性があるのは間違いないですね。

ニックさんのハンディキャップを考えたら、自分に不平不満を言える人はいませんが、人間はどんなに恵まれていても、不平不満を探す習性があるようです。

感謝を探すことができれば、人生はまったく違うものになるでしょうね。

2010/09/17 (Fri) 11:10 | パック #- | URL | 編集
Re: No title

midoriさん

様々な人生がありますが、平凡に生きられる幸せことが、どれほど幸せなのかと思います。
健康と一緒で、何かが無ければその幸せに気づくことができません。
五体満足であることは当たり前であり、そのことに感謝できる人は稀です。

勝手に呼吸し、消化し、免疫力を維持してくれる肉体の奇跡は、何によってもたらされているのか、それこそが神の命と考えていますが、空気の存在が当たり前のように、命への感謝はすぐに忘れてしまいます。

その意味で、キリスト教の感謝の言葉は、人間の弱さを補う優れた習慣だと思います。

2010/09/17 (Fri) 09:14 | パック #- | URL | 編集
No title

ニックさんの動画を見て、泣いてしまいました。彼の手足がないことに対して悲しんだのではなく、どんな状況にあっても、幸せを見いだすことが出来る人間の素晴らしさに涙しました。

私は昔、極度の鬱病(パニック障害)で苦しみましたが、そんな中、幸せを見つけることは不可能に近いと信じていたことがありました。生きている意味が分からなくなってしまったりもしました。動画のニックさんが最後に、自分と比べて欲しいわけじゃないと言ってましたが、どうしても彼と比べてしまい、私のパニック障害なんて、彼の身体と比べると、ほんのちっぽけなものだったんだなー、と感じました。

でも、今振り返ると、鬱病の経験も意味があったのだなと思います。ニックさんの状況にも、きっと大きな意味があるのでしょうね。

パックさんのおっしゃるように「誰の為になにをしたか?」という質問に、自分は今答えることは出来ないでしょう。

でも、両手足のないニックさんも、自分の障害を超えてたくさんの人々に希望を与えているように、私もこれから先、人に光を分け合えるような存在になりたいなと強く思いました。

素敵な記事をどうもありがとう!

2010/09/17 (Fri) 03:29 | Hifumi #0TlNs/vs | URL | 編集
No title

パックさん、こんにちは。多く恵まれているのにそれを忘れて嘆いたり文句ばかりの者(自分も含め)がいる一方、大変なハンディを背負っても前向きに努力している方が世の中にはあるものですね。この方のことも、病気のこと知りませんでしたので、ネットで関連記事など少々見て、加えて、美容整形を受ける決意をされたことなどを知りました。それについては苦境のなかで希望を見出されて歩まれる姿、心から素晴らしいことだと思いましたが、その関連で、ただきれいになって頑張れとか、皺伸ばしやら美容液の宣伝などが多く、同じ事象からの反応も、本当に人さまざまだと思いました。きょうも貴重な視点、記事の更新をありがとうございました。

2010/09/16 (Thu) 20:04 | parismidori #SQbl7Cak | URL | 編集
Re: 心の満足・・・

風光さん

心の中に、怒りや不満や愚痴や悪口が渦巻いていた時期がありました。
というより、これまでの人生の大半がそうでした。
自分だけが正しく、怒りや不満は自分の正義感がなせるものであると思っていました。

実は自分が間違っていたのだと気づいた時に、闇は自分の心の中にありました。
しかし心にはすぐに埃が溜まり、いつの間にか自分が正しくなってしまいます。
歯磨きか顔を洗うように、心の埃を取り去りたいと願っていますが、道遠しです。

2010/09/15 (Wed) 21:22 | パック #- | URL | 編集
心の満足・・・

幸せの数を数えるよりも、不幸の数を始終数えた時期が多かった私です。
今の状況に何を不満足とするかは人それぞれでしょうが、
私は、物の満足より心の満足の方が強くなってきました。
そのキッカケは苦悩の顔で出会った人が、いつしか笑顔になった時でした。
良かった!、ただそれだけの思いで幸せになれると感じた瞬間でした。
私は五体満足で生まれてきましたが、心不満足で過ごした時期を思い出すと反省しきりです。
何が大切かを考えなさい・・・と、
いろんな出会いを与えてくれてる今を大切にしなければと思っています。

2010/09/15 (Wed) 19:40 | 風光 #- | URL | 編集

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