ローマの盛衰が語ること

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一つの国が滅びるのは、戦争によってではない。天変地異でもなければ、経済破綻によってでもない。
  国民の道徳心が失われた時にその国は滅びる
」  歴史学者アーノルド・トインビー



古代ローマ帝国は1000年も続き、その規模は一時期、西ヨーロッパ全域に広がっていました。
すべての道はローマに通じ、世界遺産がイタリアに一番多いのは、ローマ帝国の遺産です。

塩野七生さんの「ローマは一日にして成ならず」によれば、ローマ人たちは自分達が、
知力では、ギリシア人に劣り、
体力では、ケルト(ガリヤ)に劣り、
技術力では、エトルリア人に劣り、
経済力ではカルタゴ人に劣ることを知っていました。

ではそのようなローマ帝国が、なぜ1000年も続いたのでしょうか。
古代ローマの研究者によれば、次のような理由です。

・優れた政治体制(王政、貴族政、民主政を総合した)
・戦争による敗者を同化する親和力。
・ローマ市民だけでなく、他の民族を同等に扱う包容力。(負けて譲るのではなく、勝って譲った)

ローマ人はきわめて現実主義的で、事実を直視し、間違ったことを修正する知恵と実行力を持っていました。 
そのローマ帝国が滅んだ理由を、ローマ史を研究したアーノルド・トインビーは、「国民の道徳心が失われた時にその国は滅びる」と結論づけました。

なぜ道徳心を失った時、その国が滅びるのかと言えば、それが調和という宇宙の法則に反するからでしょう。


ローマ11

ローマ帝国が滅びた後、ヨーロッパを支配したのはキリスト教でした。キリスト教は1500年以上、ヨーロッパ人の心の拠り所であったはずですが、戦争は止まず、人間性の向上は見られませんでした。
それはキリスト教の問題ではなく、また人間の本性が悪を意味するものでもなく、何を信じようと、思いと行いを正さなければ何の意味もないことを表しています。

日本は他国に支配されることなく平和に存在してきた結果、和を尊び、美を愛し、貧しさを恥としない清廉さを数千年間維持してきました。それが可能であったのは、島国という地理的な利点だけではなく、日本人の生き方が、この世を支配する調和の法則にかなっていたためでしょう。

敗戦後、アメリカはその日本が再び脅威とならないように、徹底的に日本の良さを潰す政策を行ってきました。その政策とは、日本人の優れた道徳心を破壊することでした。そのことは過去の記事「日本人は死んだか」に書きました。

「死は前よりしも來らず、かねて後に迫れり」と兼好が徒然草に書いたように、バブルの繁栄を謳歌していた時、すでに日本の死が迫っていました。しかし、本格的な道徳心の崩壊は、平成5年以降に始まりました。そのことは、また書きたいと思います。

私達一人一人は無力な存在です。一粒の麦に過ぎません。
その無力な麦に何ができるのでしょうか。

国を変えることも、人を変えることもできません。
しかし、人の悪口を言わず、愚痴や不平不満を言わず、人のせいにしないことは出来そうです。
感謝して生きることは出来そうです。
もしかしたら、そのような小さなことから、われわれの国は再び光を放つ国になれるのかも知れません。

(もう、一郎君や由紀夫君の悪口言うのを止めよぉっと。投票しなければいいんだ。)

youtube「ローマ帝国」




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コメント

Re: タイトルなし

たえさん こんばんは

国を誇りに思えず、愛せない人間が増えた日本は、このままでは間違いなく没落するでしょう。
子供たちに自虐史観を教えている日教組の先生も、戦後日本を否定する教育を受けた人たちです。
今の子供たちは、大きくなった時に没落した日本で暮らすことになり、かわいそうです。
今ならまだ間に合いますが、日教組が巣食う民主党が続けば、もう取り返しがつきません。
日本を失うのが本当に残念です。

お久しぶりですみません^^;
ずっと忙しくなかなか思うように皆さんの所にご訪問出来ないでいます。

キリスト教のお話ですが、確かに思いと行いがチグハグでは、国を
滅ぼしかねません。
ほとんどの人が無宗教の日本でも、同じ事が言えるのではないかと・・・

結局、国を作り支えるのは人間であり教育であると思います。
国や日本国民であることに誇りを持てなくなった日本は、
不景気の荒波にさらされているとしても、内部崩壊しているのが
実情だと思います。

長い目で見るなら、教育しか国を救う道はないと思います。
ただ、そんな時間があるかが問題ですが・・・

Re: タイトルなし

midoriさん

美しい自然と暖かい人たちに囲まれたmidoriさんのフランスでの生活を、なんと幸せな生活だろうと羨ましく拝見しています。

最近はあまり東京に行かなくなりましたが、金があれば何でもある、しかし金が無ければ何も無い所だと感じます。
ある大会社の社長が、もう日本は終わりだと言ってクアラルンプールに家を買いました。
この方は、出版会社の経営者ですが、日本の教育の現状と、反日勢力に乗っ取られつつある日本に絶望しています。

江戸時代、明治時代に日本に来た西洋人は、口を極めて日本こそ理想の国だと絶賛しましたが、今や日本脱出を真剣に考えなくてはいけない状況になってしまいました。
素晴らしい文化と心を作り上げた、日本の先人たちの偉大さを仰ぎ見るばかりです。

パックさん、こんにちは。いつもご訪問、折に触れて温かなお言葉いただきありがとうございます。3ヶ月の日本滞在から戻り、ボルドーの葡萄畑、時々パリと、しばらくの間、場をいろいろに過ごしてまいりました。まず、生まれ育った日本(東京ですが)に帰るたびに、お金がかかる=お金をかけないと、喜びや楽しみ云々という前に、まず、まわりと調和して過ごせない場所になりつつあるという印象を強くしています。日本では、消費という刹那的行動が主体であって、清貧などという言葉は、よほど心して耳を澄ませないかぎり聞こえてきませんし、そのことへの危機感すら麻痺させられてしまいます。そして、もちろん、誰もが物質的にゆたかでいられるというわけにはいかないわけで、ここにきて、パックさんご指摘の”調和、和を尊び、美を愛し、貧しさを恥としない清廉さ”を失ってしまったら、(自分も含め)多くの物を持たない者は、この先、何を拠りどころに生きていったらよいのでしょう。きょうも深いご提言をいただきました。平成5年以降の道徳心の低下というお話し是非、お伺いしたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。過去の遺産である美しい音楽、絵画、建築物、知恵・・・etc.そういうものを残してくれた偉人たちに感謝することひとしきりです。

Re: タイトルなし

えんくんさん

ローマ帝国のyoutubeを有難うございました。

バッハやモーツアルトのような音楽、様々な絵画や工芸を作る人間がいれば、
一方で、平気で人を搾取し、虐殺し、虫けらのように扱う人間がいる、
この世の魂のレベルには、開きがありすぎます。
なぜそういう不調和がこの世に存在するかについては、言いたいことが山ほどありますが、
このブログでは記事にできません。
えんくんさんなら、それが何かは想像できると思います。

夜明けは近いとは言え、夜明け前が一番暗く、もうしばらく艱難の時代が続きそうです。
聖と俗の仕分けで、俗に入らないようにしたいですね。

パックさん、こんばんは。

宇宙と調和した暮らし。
こんな一番当たり前な、この星で一番当たり前な大前提が、見失われているのが、悲しいですね。
人間は、いつから宇宙と感応する力を失ってしまったんでしょうね。
支配を脅かす人間が生まれないように、意図的に、宇宙への扉に何百個もの南京錠をかけられたんじゃないか、と勘繰りたくなります。
人類の生活が、美しい交響曲となって天体と響き合う日が来るのが待ち遠しいです。

↓以前、youtubeでローマ帝国ドキュメンタリーを見つけました。
↓内容は、ほとんど忘れてしまったんですが。(笑)
↓興味深い内容だったと思います。 ちょっと長いですが、、、。
http://www.youtube.com/watch?v=HWknlqiEXT8
「パンとサーカス」って、まるで古代版・3S政策ですね。
支配層の帝王学ってのも、時代は変わりテクノロジーが進んでも、基本はあまり変わらない気がします。

平成5年頃から、日本の心が本格的に壊れ始めたんですね。
自分は、まだ20代半ばなので、日本の心が崩壊を始めた時期の事とか、肌で感じていないので、その時の事を知りたく思います。
パックさんの記事、期待しています。

Re: タイトルなし

yumiさん

このままで行けば、今の子供たちは国の大きな借金を背負うだけで、
未来に希望が無いですね。
江戸から明治にかけて日本にやって来た外国人が、口をそろえて感心しているのは、
日本の子供たちの、明るい笑顔のことでした。

10年後、20年後はどうなっているのでしょうか。
子供たちの笑顔のある国であってほしいとですね。

そうですね。
大きな何かを変えることに目を向けるのではなくて一人ひとりが
自分の幸せを自立させていればそれが他律的ゆらぎとなって大きな幸せにつながるのだと私も思います(^^)その原点は今ある幸せに感謝することですよね♪
簡単なようですぐにその大切なことを忘れがちなのでこうやってパックさんによって
再度思い起こさせてもらえたっていうのはとってもいい機会でした(^^)

Re: タイトルなし

風光さん

お笑いやクイズやグルメ番組がすべて悪い訳ではありませんが、
日本のテレビは、どのチャンネルもそんな番組ばかりで、
しかも、出ているタレントは同じ顔ばかりです。
作る側が、価値観や思考やプライドを失っているからでしょう。

子供のころから、このような番組を見て育てば、当然思考力を失った子供になります。
教育について、深い理解をもった為政者が必要ですが、授業料無償化など、
金を出せば教育ができると考えるようでは、救いようがありません。
このままでは、本当に日本は死んでしまいますね。

肉眼の眼で見ず、心の眼で見る事を忘れてしまったのか・・・
そんな事を思う今の日本です。

TVから放される映像やその内容や人気を得たコメンテーターの言葉に、いつしかTVを見なくなりました。
新聞を見ても同様です。
でも心を和ませる番組があれば見ています。

環境は心の投影と言われますが、荒れている環境を立て直すには、これからの人をどう育てていくかだと思っています。
国を愛する為に身体をはって戦っていた日本人が居た事実を忘れてはいけないと思うのです。
明治は遠くに・・・・。

Re: タイトルなし

アラレさん

アラレさんが言われるように、今、日本の最大のガンはマスメディアです。
白痴番組(ハクチが漢字に変換できなません。またもや言論規制です。そのうち、ドストエフスキーの白痴は、出版禁止になりそうです)を垂れ流すテレビを含めて、反日勢力が支配するマスコミは、日本の獅子身中の虫です。
ローマが道徳を失って滅びたように、このままでは日本だけでなく、人類が滅びる危険性があります。
自然はそれを警告しているように思います。

とりあえず、感謝の日々を送りたいですね。

Re: タイトルなし

タヌ子さん

ギリシャの圧倒的な知性・感性を見てきたイタリア人は、自分達の力を認識せざるを得なかったのでしょうね。
ギリシャ人の捕虜たちも、丁重な扱いを受けていたようです。
仕事のパートナーであるイタリア人の女性(若くない!)は、イタリアが植民地を持たなかったことを誇りに思っています。
イタリア語がヨーロッパの公用語にならなかったのは、イタリア人の公平さだったのでしょうね。
今日本はアメリカの属国ですが、もうすぐ中国の属国になりそうです。
公用語が中国語にならないことを祈っています。

確かに国で見てしまうと、不安と諦めしか見えてきませんが、
それぞれの町や村や、一人ひとりの人間をしっかり見ていれば、
まだ何とかなるのではと淡い希望を捨て切れません。

一郎君や由紀夫君は最初からどうでも良いですが、
無責任と、悪意で不安を煽り、
肝心なことからわれわれの眼をそらそうとするメディアに踊らされないように、気をつけたいものです。

その上で、仰るように、目の前のことに感謝しながら日々を生きて行きたいですね。


ローマ帝国はこれほどの勢力を誇りながら、何故現在はイタリア語を公用語とする国がない(スイスの一部を除く)のだろう?と不思議に思っていましたが、その原因はイタリア人の気質にあったのかも知れませんね。
イタリアはスペインやフランスと違って『植民地』を持つことを嫌ったのかも知れません。
ベネチア王国は近隣国を支配してきましたが、その土地の風習や言葉を重んじ、イタリア語を現地の人々に強制しなかったのかも知れません。
現在クロアチアの一部(イストラ半島)ではイタリア語は反公用語になっていますが、それはそこに居住するイタリア人が多いから、便宜上クロアチア人がイタリア語を学んだだけであって、現地の人々に言語を押しつけたフランス人、スペイン人との違いを感じます。
今の日本を観るにつけ、『平家物語』の『驕れるものは久しからず』がリフレインしてしまいます。
日本は急速な経済成長を遂げたけれど、その努力をした人々の後を継いだ者たちが己の力を過信してしまったのでしょう。
ローマ帝国は滅亡してもイタリアは残った。
日本も中国人民共和国、日本省にならず、一国として存在し続けることができるよう、努力しないといけませんね。
日本口座預金残高がないのに、クレジットカードでガンガン浪費を続ける、一郎君と由紀夫君の悪口、もっと読みたいなぁ(笑)
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