原爆の日に思う

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64年前の8月6日、広島に原爆が投下されました。
私が生まれたのは広島の県境である山口県の岩国市でした。
母から原爆のキノコ雲を見た話を聞き、原爆のケロイドがある人もたくさん見ました。

子供たちが小さかった頃、夏休みに帰省していると、8月6日、8時15分にサイレンが鳴ります。
子供たちも分からないまま一緒に黙祷を捧げていました。
しかし、どんな悲惨な話も映像も、痛みを伝えることはできません。

大事なことは、なぜ人間の争いが生まれるのか、その原因を知ることです。
個人の争いであれ、国家の争いであれ、その原因は自分が正しい、悪いのは相手だと言う自己中心的な考え方にあります。

一人で戦争を止めることはできないでしょうが、一人一人が周りと調和して生きることからしか、平和は生まれません。

周りとの調和の第一歩は家庭です。しかし夫婦関係は生まれた環境が違い、考え方や価値観の違う人間が一緒に暮らすため、最も自我の出やすい間柄となります。
そして、悪いのはお前だ、いや、あなたのこういうところを変えてほしいと、常に相手を非難し合い、お互いの欠点ばかりが目につきます。
その結果、夫婦喧嘩が絶えない家庭となりますが、一番の被害者は子供たちです。

子供たちはどこにも逃げることができません。お父さん、お母さんに仲良くしてほしいと願いながら、心で泣いています。心に深い傷を負った子供たちは、天真爛漫な心を失って人の顔色を見る子供になります。
思春期になると満たされない愛への思いから、暴力的な心が生まれて、怒りはまず不調和を起こしていた親に返ってきます。
そのような子供たちが社会に溢れれば争いが生まれ、世界が不調和になれば、やがて戦争になるでしょう。

人はいくら嫌なことがあっても相手を変えることはできません。自分を変えるしかないのです。
自分に起こってくる出来事の原因は、多かれ少なかれ自分にあると思うことができれば、我慢するのではなく相手の欠点が気にならなくなります。

自分を変えることは簡単ではありませんが、手始めに悪口を言うのを止めて見れば変化が出てきます。
一週間、十日と悪口を言うのを止めていれば、一か月経たない内に悪口が言えなくなります。
その時、まわりに嫌な人間がいなくなり、嫌だと思っていた原因が自分にあったことに気づきます。

親の犠牲になった多くの可哀そうな子供がいます。子供は親の所有物ではなく、一人の人格です。
子供を犠牲者にしないことが、人間的な社会、平和な社会を築くもっとも重要な第一歩だと思います。

「チェルノブイリとヒロシマ」 ナターシャ・グジーさんのメッセージと歌です。
「千と千尋の神隠しーいつでも何度でも」


峠三吉の「原爆詩集」から

ちちをかえせ ははをかえせ  としよりをかえせ こどもをかえせ

わたしをかえせ わたしにつながる  にんげんをかえせ

にんげんの にんげんのよのあるかぎり  くずれぬへいわを へいわをかえせ


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コメント

Re: タイトルなし

アラレさん 
有難うございます。よろしくお願いします。

2009/08/18 (Tue) 09:10 | パック #- | URL | 編集

パックさん、すみません。この記事を私のブログにリンクさせていただきました。

2009/08/18 (Tue) 00:52 | アラレ #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

コトママさん

「ほたるの墓」、何回見ても涙が出ます。
昨日はつらくて、せつこちゃんが死ぬ前にテレビを離れてしまいました。
冒頭に何人もの浮浪児が横たわるシーンがあり、同じような悲劇が沢山あったことが分かります。
そして今尚、同じような悲劇が世界中で繰り返されています。
人と人の争い、国と国の争い、人間はなんて愚かなのだろうと思います。

サクマのドロップを見るたびに、「ほたるの墓」を思い出します。
コトママさんも、きっとそうだと思います。

コメント有難うございました。



2009/08/15 (Sat) 07:00 | パック #- | URL | 編集

原爆の日は決して忘れてはいけない日ですね。
唯一の被爆国の日本が世界の核問題に唯一発信出来ると思います。
私は以前から日本でサミットあると会場は広島か長崎にしてほしいと思っています。
核廃絶の原点のような気がしますから・・・

今夜はTVでジブリの『ほたるの墓』を見ていて遅くなっちゃいました。
何度見ても涙があふれませね。

2009/08/14 (Fri) 23:58 | コトママ #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

アラレさん 有難うございます。

名古屋は震度4でしたが、長い揺れが気持ち悪く、今後の東海地震の可能性を思わす地震でした。

戦争を体験するか、身近に戦争の危機が迫っているのでなければ、平和への願いは観念的なものですね。
今、世界中で起きている戦争や内乱は、資源の争いや兵器の消費など、自分さえ良ければ人どうなろうと関係ないという自己中心の心から起きています。
アフリカの内乱を取り上げたニュースで、一番怖いのは少年兵だと言っていました。
理性の育っていない少年兵は、一度銃を使えば、後は平気で人に発砲するようになると言っていました。
子供は環境で、善にも悪にも染まります。
子供を犠牲にする世の中に未来は無く、子供たちの健全な心を育てることが、人間らしい世の中の原点だと思います。



2009/08/12 (Wed) 07:13 | パック #- | URL | 編集

パックさん、ブログへの度々のコメントありがとうございます。
パックさんのお住まいは、今回の地震や台風は大丈夫だったのでしょうか?

正直に言えば私は、数十年前の原爆への怒りや、異常の常とはいえ抑止され続けている世界中の核弾頭への不安や恐怖よりも、今現在続いている戦場に生まれ育った子供たちの飢えや、ケガや、死や、押しつけるように持たされ使うことを強要される銃や爆弾に怒りや恐怖を感じています。

であればこそ余計に、平和であるはずのこの国の子供が、大人の身勝手、それも多くが親の身勝手の犠牲になる現実が悔しくてなりません。

私自身は、幸か不幸か親にすらなれませんでしたが、すべての子供が幸せに生きていける日が一日も早く来ることを願ってやみません。

2009/08/12 (Wed) 03:05 | アラレ #CJ549cZM | URL | 編集
Re: タイトルなし

yumiさん こんにちは。

私の知り合いに、ある大会社の社長をしていた人がいます。
そのポジションに至るまで、仕事だけの人生でした。
やっとゴールにたどり着いたと思ったら、奥さんはうつ病で入院され、
息子さんは突然会社を辞めて、定職を持たずにいます。
社長の地位と引き換えに、大事な家族を犠牲にしてしまわれました。

ご主人のおっしゃるように、子供と一緒にいる時間はかけがえのないものです。
子供が大きくなってからでは、取り戻すことの出来ない時間です。
テレビで貧しい国の子供たちが、目を輝かせて家の手伝いをする姿を見るたびに、
親の愛情をいっぱい受けて育ったのだろうと思わされます。

体がつらい中でコメントを頂き有難うございました。
元気な赤ちゃんが授かりますように、yumiさんのブログの読者ともどもお祈りします。

2009/08/08 (Sat) 10:45 | パック #- | URL | 編集

本当にすさんだ親子関係が多くニュースでも聞かれることに心を痛めますね。。。。子供が親を、親が子供をあやめるそんな恐ろしいことが今ではニュースで度々聞かれるようになって、主人がいつもそういうニュースを見るたびに自分のことのように心を痛めてなんで??日本はこんなに恵まれているのに愛情がないの?バングラデシュは貧しいけどみんな子供たちはお父さんお母さんのこと尊敬して大好きだよ。親のこと卑下するような言葉で呼ぶなんて考えられない。ましてやあやめるなんて!!と私にその憤りをぶつけてきます。。。もっともですよね。。。。バングラデシュではどうして子供がみんな親を尊敬するのか?ときいたら親が子供と過ごす時間が多いからだそうです。だから子供はみんな親が大好き。だから尊敬するのだそうです。そしてその文化から生まれた主人は今でもいっぱい自分の子供と接することができる限り接してくれている、多分普通のパパさんたちよりも多くの時間を子供にかけてくれていると思っているのですが、それでもまだ主人に言わせると子供にかける愛情の時間が足りないのだそうです。その足りないと真剣に悩む主人の姿をみて日本は親子の時間が少なくなってきていることが仕方がないこと、当たり前なこととされいるんだなと思いました。
私もどちらかというと親が忙しすぎて寂しい思いをしてきたので反面教師にして子供とはしっかり一緒に過ごして子供が愛情に安心して過ごせるようにしたいと思ってます。親の愛は他の誰に替わって貰う事もできませんものね。。。。。
パックさんの記事で今回も色々なことを思いました。
お気遣いありがとうございました。来週からはやっとゆっくりできると思うので体を休ませながらまた少しずつブログもアップしていきたいと思います♪いつも優しいお心遣いをかけてくださってとても嬉しく励まされる思いでおります(^^)

2009/08/08 (Sat) 08:56 | Yumi #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

せばすてぃあんさん こんばんは。

無駄な抵抗は止めて下さい。
奥さんに勝とうとすることが、そもそもの間違いです。
女性の方が平均寿命が長いことが、生命力の強さを示しています。
女性は耐えて強く、開放されればもっとに強いと言う厄介な存在です。
画家、作曲家、小説家に男が多いのは、男がデリケートなせいです。

男はサルから進化していますが、女性はゴリラから進化しているようです。
彼我の力を考え、早めに降伏することをお奨めします。

2009/08/07 (Fri) 22:02 | パック #- | URL | 編集

こんばんは!

今日も良い話、ありがとうございます。
なるほどと思いました。
夫婦生活は、そもそも基本ですよね。
僕も、よく喧嘩してますよ^^;
コレは、どういうものでしょう!?
最初は、自分が悪いのだなと思っていても、
そういう態度で接していると、相手が増長するのです。
ほんと、困ってしまいますね。
ごめんね!と言ったら、さらに要求が来るのです。
「それはおかしい!」と僕が思い、喧嘩が始まるのですよ...
なんか、今回の記事で、我が家の事が浮かびました。
でも、夫婦仲が最悪と言う訳ではないので、安心下さい^^;

2009/08/07 (Fri) 21:34 | せばすてぃあん #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

アラレさん こんにちは。

今回の記事を書きながら、長崎県に住まわれているアラレさんのことを考えていました。
きっと黙祷を捧げられる機会が多かったのではないかと思っていました。
人の痛みを共有することなどできないので、形だけになることは止むをえないですね。
そのことを誰も言わないだけです。

アラレさんがおっしゃるように、争いは、「正義」と「正義」で行われれ、
勝った方が正義になってしまいます。戦後の日本がそうでした。
ドイツが賢明であったのは、戦争に負けても教育だけは介入を許さず、
民族の誇りを守り続けたことでした。

豊かさと過剰な愛が日本の子供を駄目にしました。
貧しい国の子供たちのように、目の輝やく子供があふれる国になってほしいと思います。
連日のコメント有難うございます。

2009/08/07 (Fri) 13:53 | パック #- | URL | 編集

私も長崎市内ではありませんが、長崎県に住んでいますから学生時代などは8月9日は必ず登校日で黙祷をさせられ、原爆の歌を歌わされました。そう、身近に被爆で苦しんでる人がいなかったのでやはり他人事でしかなく、「させられていた」という思いしかありませんでした。

誰もが平和を願っている。誰もが幸せを願っている。と、人はたやすく口にします。けれども、自分の平和や幸せと、誰かの平和や幸せが同じではないことに気づこうとしません。そして、自分の平和を、自分の幸せを他人に押しつけようとします。それを正義だと信じて、それを善意だと信じて人に押しつけようとします。そのくせ、他人から同じことをされると受け入れられません。同じように平和願い、幸せを願っていても、人はたやすく争えます。
争いは、「正義」と「悪」で行われるわけではなく、「正義」と「正義」行われれます。

鉄の塊をそらに飛ばし、水も空気も地べたもない所に住む、などという地に足のつかない知恵は身についても、「譲り合い、分かち合い、分り合う」というだけの知恵を未だに人間は身につけられずにいます。

悲しいかな子供は、愛情の結果からだけでなく、愚かな欲望の結果からでも生まれてしまいます。そして、愛情すらも、注ぎ方を間違えば子供を苦しめることになってしまいます。

すみません、取りとめなくあれこれ書いてしまいました。
ただ、パックさんが最後に書かれた通り、子供が犠牲者にならない社会にこそ、人間的で、平和な未来があるのだと思います。
人間は、それだけを目指せばいい筈なのに、あまりにもたやすく子供を犠牲にしてしまいます。

2009/08/07 (Fri) 12:40 | アラレ #CJ549cZM | URL | 編集
Re: 人が人を・・・。

風光さん こんにちは

不登校の子供が増えたのは、いじめた相手の痛みが分からない子供が増えたためでしょうか。
しかし、いじめを行う子供たちも、思いやりを教えられずに育った被害者だと思います。
昔は卑怯なことをしてはいけない、弱い者いじめは卑怯だと教えられました。
それが武士道精神でした。

楽しいはずの学校に行くことができない子供たちを導かれる、風光さんの仕事は
かけがいのないものです。
一人でも多くの子供たちを救って下さい。
コメント有難うございました。


2009/08/07 (Fri) 11:17 | パック #- | URL | 編集
人が人を・・・。

子供は親の所有物ではない と激しい言葉を言ってしまう事があります。

人が人とどう接していくか、誰と戦うのか、何を幸せと感じるのか・・・
全てはその人の心が決める事ですね。

心を育てるに最も大切な時期は幼児期だと思います。

大人の不平不満を子供にぶつけないでほしい。
親の気分で子供を育てないでほしい。
物欲を植え付けないでほしい。

などなど思う事が多いバックさんの記事でした。

-感謝-

2009/08/07 (Fri) 09:58 | 風光 #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

midoriさん  おはようございます。

以前、家庭に問題がある子を何人か家に呼んだことがあります。
おとなしく良い子が多かったのですが、その中の一人の女の子は、
中学を卒業して、ガソリンスタンドで働いていましたが、何年かして
シャブ中にさせられたと助けを求めてきました。
良い子だっただけに、運命の過酷さを思いました。
犠牲になるのは子供たちですね。

コメント有難うございました。

2009/08/07 (Fri) 09:17 | パック #- | URL | 編集

こんにちは。原爆の日、夏休みのこの日、よくわからずも私も黙祷していました。周囲との調和は家庭から、そして、まず自分の心の調和を、と思います。いつも理想的な自分でいるのは難しいことですが、おのおのが自分を大切に、そして同じように人を思いやることができたらと思います。

2009/08/07 (Fri) 01:00 | parismidori #SQbl7Cak | URL | 編集

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