猫とウサギ

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去年の夏、生後3~4ヶ月の3匹の猫が、家の近所で暮らしていました。
よく娘と一緒に餌をやりに行っていましたが、その内の一匹は人なつこくて、すぐに体をすり寄せてきました。

もう一匹は少し臆病で、近くまで寄ってくるのに、撫でさせてはくれません。
いつもシッポを立てていたので、シッポと呼んでいました。
そしてもう一匹は警戒心が強く、いつまで経っても遠巻きに我々と2匹の様子を見ていました。


同じ頃、若い女性が毎晩餌をやりに来ていましたが、夏の終わりに人なつこい猫を引き取って飼うことになりました。
そしてしばらくして、残った2匹がの姿が見えなくなりました。
娘に聞くと、どこかに行ってしまったと言います。


その猫たちのことをすっかり忘れていた去年の暮れ、次女から家内に電話があり、じつは夏休みが終わって帰るときネコを連れて来た。冬休みに猫を連れて帰る。お姉ちゃんと相談してそうしたと告白したのです。
唖然とする話でしたが、連れて帰ってきた猫は、すっかり大きくなった“シッポ”でした。


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  元気な頃


わが家には今年9歳になるネザーランド種のウサギがいます。
昨年の5月に斜頚になり、ウサギ小屋で飼う事ができなくなったため、敷物を敷いてリビングで飼っています。

このウサギにちょっかいを出さないか心配だったので、ネコがウサギに近寄った時に、このウサギはわが家に何年もいる大事な家族だから、絶対いたずらしたらだめだと言い聞かせました。
ネコに人間に通じる感情があることは「志村動物園」で分かっていました。(あまり学術的ではない)

その後、このネコは決してウサギにちょっかいを出そうとせず、むしろ、自分には悪さをするつもりが無いことを示すように、ウサギを避けて歩いていました。

3匹目のネコの消息は分かりませんが、娘たちが“シッポ”を連れて帰ろうとした時、いつも警戒心の強いそのネコが近寄り、いつまでも鳴いていてかわいそうだったと言っていました。


ウサギについて少し不思議な話があります。
斜頚になるまでは、ウサギ小屋から出して自由にさせていたのですが、ウサギはよく居間にいる我々のそばで遊んでいました。

斜頚になった後も、みんなのそばが良いだろうと思い、抱き上げて居間に運んでいたのですが、ある時から抱き上げると激しく身をよじらせて暴れだしました。
何故だろうと思いましたが理由が分からず、その後も抱いて運んでいたのです。

ある朝突然、“ウサギは抱かれた時、背中が痛いのだ”、との思いがひらめき目が覚めました。
それがウサギからのメッセージだったのかどうかは分かりません。
しかしそのことで、ウサギがなぜ激しく身をよじらせて嫌がったのか納得できました。

すぐにウサギのところに行き、良かれと思ってやっていたことが痛かったんだねと詫びると、ウサギは目を潤ませていました。
ウサギが涙を流すのをはじめて見ました。
それから後、ウサギは手を出すといつまでも小さな舌で舐め続けるようになりました。


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  斜頚になった後


3匹のネコの内、一番なつかなかったネコのことを書きながら、ホームレスの若い女性のことを思いました。
人を避けるには想像に余りあるつらい経験があったのでしょうが、人なつこい犬やネコのようだったら、もっと生きていける場所が見つかったことでしょう。
人通りの多い駅の近くにたたずむのは、心の底では救いを求めているからに違いありません。


黒柳徹子が南米ハイチのカトリック病院を訪れた時のこと、エイズ患者の少女に、「売春なんかするからエイズになるのよ。もう売春なんかやめるのね」と言ったところ、少女は、「エイズになっても10年生きられる。売春しなかったら一週間で死んでしまう」と答えたと言います。

一人のホームレスの女性のことを心配できる日本は恵まれた国だと思うとともに、小遣いのために平気で身を売る多くの少女がいるこの国の、心の貧困を思わずにはいられません。


☆ご訪問いただき有難うございました


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コメント

Re: なんてかわいい!

冬日向さん こんにちは。

ネコは動くものにはちょっかいを出すので、鳥との組み合わせはどうでしょうか。
うちのネコは拾われて育てられたことが分かっていると思います。
(by 志村動物園)
その分、やさしい性格です。

子供の頃から犬ばかり飼っていて、実はネコは好きではなかったのです。
ところが飼ってみて、ネコがこんなにかわいいとは思いませんでした。
勝手気ままな動物ですが、甘え方が天才的で、何でも許してしまいます。

飢えているところに平和は無いですね。
一方、飢えている国は、戦争や国の混乱から農作物の減収が始まっています。

平和が失われて飢餓が始まり、飢餓で平和が失われる。悪循環ですね。

コメント有り難うございました。

なんてかわいい!

なんてかわいいねこちゃんとウサギさんの写真!と思っていたらパックさんらしく文章は考えさせられるものでした。

ホームレスのお嬢さん、きっと精神を病んでいらっしゃるのだと思うのです。その方面からのアプローチができないものかと、思うのですが。

わたしもねこちゃんが飼いたくて、でも鳥がいますので、無理とあきらめています。
もし縁があって猫ちゃんを飼うことになったら、鳥を襲ったらだめよと言い聞かせたら、大丈夫かしらと、少し希望を持って読ませていただきました。

昨日テレビで、ある農学者さんが、飢えているところに、平和はないと話されていて、、、、ああ本当にそうだとうなずき、、、、、
日本は飢えていないけれど、どこか世界の様相とずれている点があるのかもしれません。
自分自身への自戒も込めて、、、、、

Re: タイトルなし

こんにちは。

斜頚は高齢化したペットに出てくるようです。
何しろ、ペットウサギの寿命は5年位のようですから、9年と言うとかなりの長寿です。
人間であれば、寝たきり老人のようなものです。
人間は先の不安で生きる気力を失ってしまいますが、動物がすごいと思うのは、
ひたすら生きることしか考えていないことですね。

コメント有難うございました。

「エイズになっても10年生きられる。売春しなかったら一週間で死んでしまう」という言葉が、たまらなくいたいですね。
ひるがえって、わが日本はこのままどこにいくのか?心が飢えて痩せ細っていることにすら気付かないまま。

3匹の猫の話、それぞれの性格とその結末、もちろん人間に飼われることのみが幸せなこととは限らないだろうけれど、とても興味深かったです。願わくばその行方知れずの猫に、せめて人の悪意が及んでいないことを祈りたい。
ウサギの斜頚の写真には正直驚きました。「斜頚」という言葉も初めて知りました。ただ、思いやり深い飼い主さんのところで安らかに暮らす様子が想像できて、心を和ませていただきました。

Re: タイトルなし

ひろさん、こんにちは。

動物に見習うことがありますね。
虚栄心がなく、必要以上求めず、嘘を言わず、判断するのは純粋な愛だけです。

息子さんの昇段、おめでとうございます。

コメント有難うございました。

うさぎも猫も心が通じるんですね!

娘さんたちの優しさも

パックさんの心が通じたんでしょう。

今日も幸せな一日を…。

Re: 貧困

こんばんは。

心と経済の貧困は、片方が上がれば反対が下がるシーソーのようです。
日本は心の貧困が続いていますね。

子供の頃から動物好きで、子供たちが隠れてペットを飼っていても責められません。
親の遺伝です。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

Re: 2回目のコメント、だったと思います。

こんばんは。

コメント有難うございます。
斜頚は細菌かウイルスでもなるようですが、
やはり高齢で抵抗力が無くなった動物が罹るようです。
相互リンク有難うございます。
よろしくお願いします。

2回目のコメント、だったと思います。

こんにちは。

ウサギさん。
斜頚になったのは生まれつきでなく、
後からのもののようですね。
頚椎捻挫なのでしょうか。。。

「志村動物園」が出てきたときはクスっとしました。
が、後半はいろいろ考えさせられるものでした。

心の貧困。その通りですね。
清貧という言葉がありますが、
今はそんな言葉も聞かないですね。

もしご迷惑でなかったら相互リンクをお願いできませんか?
すごく素敵な記事をお書きなもので。。。

Re: はじめまして(^^)

さくらさん、はじめまして。

コメントありがとうございます。
つたないブログですが、よろしくお願いします。

ご訪問感謝します。

はじめまして(^^)

心に染み入るブログですね・・・

ありがとうございました。
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