童謡と唱歌は日本の宝
先日、NHKFMで童謡唱歌の特集を放送していました
「ふるさと」や「かあさんの歌」、「浜辺の歌」など、日本人なら誰でも懐かしさが呼び起こされる唱歌や童謡が沢山あります。これらの曲は主に明治の唱歌運動、大正の童謡運動などで作られたものですが、かっての日本人が子供の情操教育をいかに大事に考えていたかを物語るものです。
曲の解説もおもしろい話がたくさんありました。
「ずいずいずっころばし」の歌詞は何のことか、まったく意味が分かりませんでした。これは徳川三代将軍家光の頃に始まり240年続いた「茶壷道中」の様子を表したものだと言います。京都の宇治で摘まれた一年分の新茶を茶壷に詰めて、中仙道から江戸まで献上行列をしていました。
この行列はぎょうぎょうしく、行列が来ると戸をピシャンと閉めて家に逃げ込む様子を、「~茶壷に追われて戸っぴんしゃん」、行列が通り過ぎるとホットして外に出て喜ぶ様子を 「~抜けたらドンドコショ」、行列が通りすぎるまでは、たとえ親が呼んでも家から出てはいけ ことを、 「~おっとさんが呼んでもおっかさんが呼んでもいきっこな~しよ 」と歌っていると言います。
なるほどね。
野口雨情の「七つの子」の、~かわいい七つの子がいるからよ~は、7歳の子と7羽の子供の二つに解釈できますが、しかし7歳のカラスは子供ではなく、またカラスは7つも卵を産みません。これは、昔7歳で「帯びとき式」をして、子供が一人立ちする祝いをしましたが、この7歳の子のかわいい様子と掛けたものだそうです。
「村祭り」と言う童謡は、市町村合併で村が消えた県では教科書から消えたとのことです。「村の鍛冶屋」も鍛冶屋が無くなったので教科書から消えています。短絡的な発想です。
その時を代表する作詞、作曲の才能が集まり、子供たちのために作品を作り上げています。これほど質が高い童謡、唱歌は世界に無く、日本の財産だと言えます。
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